レバーを巻き上げて
ファインダーを覗く

絞り2.8、シャッタースピードは60
ピントリングを　ゆっくりと回しながら
人差し指　レリーズボタンにそっと載せる

カウンターは・24を示している

空が　オレンジからブルーへ
刻一刻と　変わっていく
その一瞬に　近づく

息を止めて　シャッターを切った
世界を　切り抜いた
孤独を　焼き付けた


デザイン的にも名作が多いフランス軍のミリタリージャケットのリメイクコレクションになります。今回のベースとなっているのはF2マイクロパーカーと呼ばれるものです。このジャケットはM47→M64→F2という変遷の中での新しいモデルとなり、今回のものは1989年の当時物になります。どのモデルも名作で希少価値が高いものになりますが、特にこのF2に関しては、フランス現地でも入手困難な品となっております。

そもそも、このような希少なジャケットが入手できた事が奇跡に近いのですが、白黒がアトリエを構える、横浜という土地柄もあって偶然入手できました。F2マイクロパーカーにつきましては、多くのミリタリー系ショップが説明していますので、インターネットで検索をかければすぐに見つかると思いますが、かいつまんで説明すると以下の通りです。


シルエット
ミリタリーコートとしては丈が短めで、動きやすい着丈、立体裁断によって着心地よく、見た目も非常に美しい。


素材
表地はコットンとポリエステルの混紡素材、裏地にはラバーコーティングが施され、着心地、耐久性を備えつつ風合いもよい。


ライナー付
フード一体型のボアライナーの着脱が可能。ライナーだけでも着ることができ、しかもリバーシブルで楽しめる。
※シェルとライナーが同じ年代でセットになっているものは少なく、別々の年代のものを組み合わせて販売しているショップがほとんどという中で、今回のコレクションがいかにレアかということもわかります。

その他、YKKのVISLONファスナーや、フランス軍ならではの上品なオリーブグレー生地など、たくさんのウンチクがあるのですが、"白黒"ではそのあたりのことにはあまり興味はなく、それよりも、いかに日常のモーターサイクルライフで使えて、いかに作品として成立させるかを追求しました。

メインテーマはRIDE&CUT(走って、風景を切り抜く)。ノートンのモーターサイクルのヘッドライトがカメラシャッターになっているロゴ(2014年製作)を復刻しつつ、背面と胸に控えめに配置しました。また、少しざらついたプリント方法、インクに少しイエローを混ぜるなどして、使い古した感が出るようにしてあります、左腕のポケットには「Hello Motorcycle」をフロッキーでプリントしていますが、ここも、剥げかかったたような感じに仕上げています。ボアライナーにもブランドロゴを染み込むインクでプリント。このロゴはもともとフランス語の詩があしらわれていることもあって、今回のフレンチミリタリーによくマッチしています。

もともと、このコートの裏地にはラバーコーティングが施されていましたが、この部分は年代的にどの製品も経年劣化、加水分解によって剥げかかっています。これを味として残しておくのがミリタリーファンの常識なのですが、白黒ではこれをほとんど剥がしました。理由は簡単で、着てるうちにどんどん剥がれてきて、中に着ている衣服を汚したり、飛び散ったりするからです。しかし、このコーティングを剥がすのは容易でなく、それなりの手間と時間がかかりました。(まだしっかりとコーティングされている部分は一部残してあります。)尚、シェル、ライナー共に酸素系漂白材などに漬け込んだりするなどしてクリーニングを施していますので、USEDでありながらも気持ちよく着ていただけます。ライナーとの組み合わせで、春夏秋冬、一年を通して使える一着です。


サイズ：96L (身長165〜175cmに適応)
※詳細は商品画像内をご確認ください。

素材：ポリコットン (表地)
　　　ポリエステル100% (ライナー/ボア)

プリント：シルクスクリーンプリント・フロッキープリント

発送：3営業日以内

ご注意
※こちらの商品は"一点物"です。必ずボディサイズをご確認の上ご注文ください。